■Rockers-The Making of Reggae’s Most Iconic Film■
70年代後半のジャマイカのレゲエ・シーンを舞台にした映画「ロッカーズ」は、音楽ファンや映画ファンの間で瞬く間にカルト的な人気を博した。ロッカーズ』の監督であるテッド・バファルーコスは、この映画の制作で多くの賞賛を受けていますが、彼が優れた作家であり、覆面写真家でもあったという事実は、しばしば見落とされています。Bafaloukosは2005年にこの鮮やかな自叙伝を書き上げ、2016年に亡くなりました。
バファルーコスによる『ロッカーズ』の "メイキング "の魅力的なストーリーのほかに、船乗りの家系からギリシャに移民し、ニューヨークに移住して、やがてベルベット・アンダーグラウンド、ロバート・フランク、ジェシカ・ラング、フィリップ・"マン・オン・ワイヤー"・プティといった人々と肩を並べるようになるまでの物語が描かれています。しかし、この1970年代のニューヨークの物語には、ひねりが加えられています。バファルーコスがレゲエに夢中になったのは、レゲエがまだジャマイカ文化のアンダーグラウンドな要素でしかなかった頃だったのだ。彼のニューヨークでの経験が、最終的に『Rockers』の撮影につながった。この写真は、キングストンの70年代後半の音楽シーンを、そのユニークなスタイル、メンタリティ、ファッションとともに描いたものとして高く評価されている。
75年から78年にかけてのジャマイカとニューヨークでの監督の強烈な体験は、ブルックリンでの初めてのレゲエ・コンサートでの銃撃戦、CIA工作員の疑いで逮捕された監督の奇妙な体験、ボブ・マーリーの屋敷でのパラノイア、ミュージシャンから俳優になった人たちの「ルードボーイ」的な行動、そして当然のことながら、バファルーコスをジャマイカの音楽と文化に最初に引き込んだ音楽についての共感を呼ぶ、非常に描写力の高い回想など、灼熱のストーリーの中身となっている。
この映画の構想、脚本、制作時に撮影された貴重な写真集は、時代の流れを捉え、この本に命を吹き込んでいます。バファルーコスが撮影した映画のスチール写真は、この本の視覚的、映画的なバックボーンとなっており、素晴らしい人々、スタイル、場所を生き生きとした色で忠実に表現しています。Rockers』に掲載されている文章と写真は、レゲエ・ミュージックにとって重要なこの時代について、熟練したレゲエ愛好家でさえも新たな側面を発見することができるだろう。レゲエの世界を超えて、この新しいアンソロジーは、非常に幻想的で探し求められている「ジャマイカン・クール」の比類のないスナップショットを提供する。
Rockers』への賛辞。
"ギリシャの離島に住むフリーランスの写真家が、どのようにして史上最高のレゲエ長編映画を監督したのか。この美しいハードカバーの本作は、複雑で魅惑的な説明を織り交ぜながら、監督のテッド・バファルーコスが船乗りの父親に導かれ、1964年にロードアイランド・スクール・オブ・デザインで偶然出会ったことを、叙情的な文章と印象的な写真で明らかにしています。1975年、テッドはブルックリンで『オーガスタス・パブロ』と『バーニング・スピア』の撮影を開始し、初めてジャマイカを訪れ、映画的なレゲエ・ベンチャーのコンセプトを生み出すことになる。スピアのドラマーであるホースマウスを主役に抜擢し、グレゴリー・アイザックス、ビッグ・ユース、キダス・アイ、プロデューサーのジャック・ルビーなどが脇役として登場するなど、事態は有機的に展開していく。この映画の製作には、地元のオバアとの度重なる抱擁、ガンマンとの戦い、盗み出された製作資金、ボブ・マーリーとのテスト交渉などが必要だったが、最終的にはバファルーコス自身の期待を上回る結果となった。" - MOJO誌の5つ星レビュー
"最初から最後まで、温かいユーモアと鋭い観察力で魅了する『Rockers』。優れた作家であるBafaloukosは、キングストンのメロディカ奏者Augustus Pabloを紹介している。彼の素晴らしいスタジオ・アルバム『King Tubbys Meets Rockers Uptown』（1976年）は、Bafaloukosに映画のタイトルを提供した。非常に魅力的な本である」。- イアン・トムソン、タイムズ・リテラリー・サプリ（英国）より
発行:2020/06/16
出版元: Gingko Press
全文英語 : 317ページ 230 x 310mm HardCover
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